スーパーでは消費税増税前の駆け込みで水などをまとめ買いする消費者が増えている=20日、東京都品川区のイオン品川シーサイド店【拡大】
同社は食品と日用品、ベビー用品の3月末までの売り上げを例年の同時期と比べ3、4割増になると見込む。ただ4月以降は反動減が懸念されるだけに、ワオンの購入ポイントの上乗せで4月以降の消費を喚起したい考えだ。イオンリテールの森永和也営業企画本部長は「4、5月の落ち込みは3月のプラス分で十分補える」とみている。
西友が始めたのは、食品と日用品の約120品を81円(税抜き)の均一価格で販売するキャンペーン。同社は1月から、まとめ買い需要が見込まれる商品を中心に販売促進策に取り組んでおり、「増税前の準備を始めようという意識もあって、食品や日用品の駆け込み需要が伸びている」という。
日本チェーンストア協会が20日発表した1月の全国スーパーの既存店売上高は前年同月比0.2%減と2カ月連続のマイナスだった。食料品や日用品では「数字に表れるような駆け込み需要はまだ現れていない」(井上淳専務理事)という。