富士山の世界文化遺産登録などで盛り上がる登山ブームを取り込もうと、時計メーカーが高度や方位を計測できる登山用腕時計に力を入れている。セイコーウオッチは3月に一般向け商品を初めて投入。シチズン時計も14年ぶりに新製品を発売した。先行するカシオ計算機は前年比3割増の売れ行きで、春のシーズンに向け、シェア争いが激しくなりそうだ。
セイコーが3月8日に発売するのはデジタル式のソーラー腕時計「アルピニスト」(2万6000~2万7000円)。高度や方位に加え、山を登るスピードが表示されるため、自分のペースを確認しながら安全に登山できる。史上最高齢でエベレストに登頂した三浦雄一郎氏の息子で冒険家の三浦豪太氏が監修した。
これまではプロ向け商品しか手がけておらず、初心者も使える登山用腕時計の販売は初めて。スポーツ商品部の担当者は「ランニングウオッチに力を入れてきたが、登山用の市場も期待できる」と意気込む。