再生医療に関わる主な企業【拡大】
細胞や組織を再生させる再生医療分野への異業種の参入が相次いでいる。培養に関連する素材・機器から運搬まで、幅広いビジネスの可能性に着目。ベンチャーだけでなく、味の素や富士フイルムなど大手も自社の持つ先端技術を武器に参入を目指す。近い将来に世界で年間10兆円を超えるとされる市場の争奪戦が早くも始まった。
細胞培養を高速化
「この培地で再生医療に貢献していく」。味の素の國本裕副社長は13日、都内での会見で胸を張った。味の素が2年かけて開発したのは、人工多能性幹細胞(iPS細胞)を培養する環境(培地)「ステムフィットAK03」。うま味調味料「味の素」にも使われているアミノ酸開発の技術力を生かした。
病原体による汚染リスクがない人工のタンパク質も開発。毎日必要だった培養液の交換が1日おきで済み、培養速度も一般的な培地より30倍速いという。