再生医療に関わる主な企業【拡大】
同社と培地を共同開発した京都大学iPS細胞研究所の中川誠人講師は「臨床応用が加速化する」と期待を寄せる。網膜の再生医療を目指すベンチャーのヘリオス(東京都中央区)に提供。2016年に本格販売を始め、発売10年後には売上高400億円を見込む。
富士フイルムは、写真フィルムで培ったタンパク質の一種コラーゲンの技術力を応用する。写真のデジタル化を受け、コラーゲンの他分野への活用を進めてきた同社は、高級化粧品分野などですでに目覚ましい成長を遂げている。「コラーゲンなどタンパク質が体内の細胞どうしをつないでいる」(富士フイルムの戸田雄三取締役執行役員)ことから、再生医療分野にも生かせると判断した。
培地に使用する人工タンパク質「リコンビナントペプチド(RCP)」を開発。昨秋には専門の研究開発組織を立ち上げた。患者自身の細胞を培養する人工軟骨や人工表皮の事業化に向け、中国やタイでの調査にも乗り出した。戸田氏は「日本発世界初、世界で一番乗りを目指したい」と意欲を見せる。