日本の自動車メーカーが、輸出拠点のモデルケースとしてメキシコに熱い視線を送っている。米国と隣接する地理的利点に加え、広範囲な国と結ぶ自由貿易協定(FTA)で関税が抑えられ、人件費も割安だからだ。現地では、雇用の受け皿となる自動車産業の投資に期待感が高まっている。
乾いた大地にサボテンが点在するメキシコ・グアナフアト州のサラマンカ。2月27日昼(日本時間28日未明)、マツダの新工場の開所式が行われた。式典では「サラマンカの地名をサラ『マツダ』に変えたほうがいい」(同州のミゲル・マルケス知事)などと、マツダの進出を歓迎する声が相次いだ。
新工場は生産能力14万台、従業員数3100人で立ち上げたが、2015年度にも23万台、4600人までそれぞれ増やす。その大半が地元雇用で、来賓のペニャニエト大統領は「メキシコの若者に大きな雇用の機会を提供してくれた」と謝意を示した。