この売り場は同社初の外部出店を目的とした自主編集売り場。消費者の反応をみながら、平成28年2月期に外部出店する計画で、同社営業政策部の安藤寛之統括マネジャーは「百貨店市場が縮小する中、新しい市場で少しでも利益を生むことが必要。顧客接点の拡大にもつながる」と話す。新宿店では家賃を想定して利益を算出するなど、外部に出店して利益を出す形態を模索している。
三越伊勢丹ホールディングスは、27年に初の中型店を名古屋市に出店する。すでに化粧品に特化した「イセタンミラー」や紳士雑貨の「イセタン羽田ストア」といった小型店を外部出店しており、現在全国に74店ある小型店を29年3月末までに2倍の150店舗に引き上げる計画だ。
全国百貨店の全店売上高は昨年、アベノミクス効果などで16年ぶりに前年実績を上回ったが、平成10年に比べると約3兆円も減少した。市場縮小に歯止めがかからない状況で「巨額な投資が必要な大型の新規出店は事実上、不可能」(百貨店大手)。中小型店の外部出店は、着実に売り場面積を積み上げる数少ない手段になっている。