--それぞれ課題も多かったと思います。どのように乗り越えていったのでしょうか
和 求める水準のパネル、バックライトシステムなどを組み合わせて測定しても、満足する結果が得られないことがありました。もちろん、通常の画質よりは、はるかに高画質ですが、われわれが目指す最高峰には達していない。その原因が一体どこにあるのかの分析に時間がかかった際には、目標とした開発期間内には完成できないのでは、と正直焦った時期もありました。全体の進捗について責任を持つ立場でしたので、非常にきつい時期もありました。しかし、関係部門が協力してそれぞれの知恵を出し合い、解決に向かって真剣に取り組んだ結果、製品化することができたのです。
竹井 目指すべき精度と安定性は、民生用と比べものにならないレベルです。優れた自社開発の技術ですが、そのままでは狙い通りのレベルは実現できません。それが正確な色再現、高コントラストの維持など、多くの個所にわたり、どうすればいいのか当初は課題山積でした。開発に困難はつきものです。やはり、一つ一つ工夫して解を見つけていく作業しかありません。これはもう開発者というよりは職人という意識でした。器用さと根気が何よりも必要でしたので。それでも壁にぶつかると社内の画像技術者や豊富な知識をもつ生産現場からの情報ももらいながら乗り越えていきました。