独自性のある会社作りが経営のモットーであり、個性ある企業づくりの一環として女子バレーボールチームがあるということだ。
支援する以上は中途半端な対応ではいけない。チームを統括する久光製薬スプリングス部長の萱嶋章は「福利厚生の範囲から抜け出せない企業チームが日本には多い。そのような限定的な展開ではなく、スポーツマネジメントとは何かを考え、事業にメリットが見いだせる戦略を練り、社会貢献にも資することが大事だ」と強調する。
そのための必須条件となるのが「強さだ。強いチームはブランド力が備わる。優勝を狙えるチームでなければ情報発信力も弱い」と萱嶋は強さにこだわる。弱ければ、自社製品の効果も薄いのではと思われかねないからだ。勝てばチームだけでなく企業も勢いがつく。応援する社員も喜び社内が明るくなる。このような効果が期待できるのは、企業スポーツだけがもつ特色といえよう。
久光製薬にとって、スプリングスは会社の顔。選手たちは社員の代表である。だからこそ負けられない。ブランド力をもつ強いチームが活躍することで、同社が訴求する“貼る文化”を世界に発信していけるはず。萱嶋が考えるスポーツマネジメントがここにある。それを可能にするのが、勝つための戦略。選手を育て競わせること、その手法はビジネスの世界でも通用する。(敬称略)