そこでこの審査会のように、さまざまな分野でさまざまな経験を積まれた方々にお集まりいただき、それぞれの人生、仕事、社会生活や家庭生活の反映として、一つの価値基準を持って優秀作品を決めることは大切である。
従って、今回選ばれた作品は優れているが、これが絶対の価値基準ということではない。
メディアミックス部門グランプリに選ばれたパナソニック株式会社の「エボルタ」は、一つの乾電池でこれだけ深い物語を織りなすことができるという、子供の世界の話だが、最も楽しく拝見し、このアイデアは素晴らしいと思った。
ただ、広告の「これから」を考えると、テレビとラジオは違う。同様にテレビと新聞、雑誌というものも、メディアの特性がそれぞれ異なるため、今までのように、テレビでも、新聞や雑誌にも出ていたという繰り返しのアピールではなく、もっとジャンル別に違う方向に進んで行く可能性はあろうかと思う。(談)
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