今や、フリーテルは国内のSIMフリー端末の中で最も勢いのある端末の一つとなった。購買しているのは、子供を持つ30~40代の夫婦や年金生活の老夫婦、海外出張の多い会社員、構内PHSに代わって安い通信手段を求める法人などと、層が厚い。
増田社長は、今年はフルラインナップ戦略を取り、高速データ通信「LTE」に対応したスマホやタブレット端末、ポケットWi-Fiなどの幅広いジャンルの製品を最安値クラスで出していくと自信を見せる。
通信業界では新興のフリーテルがどのように地歩を固めていくのか、今後が注目される。
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■“全員野球”でユーザーサポート
≪TEAM≫
プラスワンは、増田薫社長と大仲泰弘取締役のほか、業務委託と派遣社員がそれぞれ1人ずつの計4人の少数精鋭部隊だ。その上、設立間もないベンチャー企業で、業務をアウトソーシングするにも資金的な限界がある。
このため、社長も取締役も関係なく、あらゆる業務に4人で全力で当たる。フリーテルのデザイン画や中国からの輸送に使った梱包(こんぽう)材、通称「フリーテル段ボール」の設計も社長が自ら取り組んだ。説明書の作成や製品の外箱デザインもみんなで協力して進めた。
外資系大手メーカーで上司・部下の関係だった増田社長と大仲取締役だが、実はその前にも国内のソフトウエア会社で同僚だった10年来の“戦友”。しかし、2人とも営業畑の出身だったため、デザイン・設計、輸送、説明書の書き方、会社のサイト運営、全て一から勉強した。