種苗業界、初心者を“育成” 食への安全志向高く市場拡大機運 (2/3ページ)

2014.4.23 06:08

 この日のテーマは鉢やプランターを使ったトマトなどの育て方。初めて受講した横浜市に住む医療関係者の男性(35)は「自作の野菜は安全でおいしそう。2歳の子供と一緒にトマトを育てたい」と話した。

 家庭菜園を楽しむ年代は従来のシニア層だけでなく、食育や子供の情操教育への関心の高まりを背景に30~40代も増えており、種苗メーカーは野菜苗の品ぞろえを増やすとともに、初心者向けの対応を強化している。

 サカタのタネは種とプランター、元肥(もとごえ)、培養土などが一式そろった手軽な栽培セットの販売に力を入れる。ミニトマトやベビーキャロットなど狭い場所でも育てやすいものを用意し、販売価格も800円程度からと買いやすくした。「リピーターになってくれるかどうかは最初の成功体験」(本田秀逸取締役)と、直営店に設けた専門の売り場では種類を充実させ、初心者の取り込みに余念がない。

 野菜苗は食品メーカーも手掛けており、トマトケチャップなどトマト加工品を主力製品とする日本デルモンテ(群馬県沼田市)は家庭菜園向けのトマト苗で約20年の実績を持つ。

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