【神奈川発 元気印】グランパ ドーム形野菜工場で農業復活に貢献 (2/4ページ)

2014.4.24 05:00

ドーム形のグランパ横浜農場の内部。コンピューターの自動制御の下、約1万5000株のレタスが栽培されている=横浜市中区

ドーム形のグランパ横浜農場の内部。コンピューターの自動制御の下、約1万5000株のレタスが栽培されている=横浜市中区【拡大】

  • グランパ・阿部隆昭社長
  • グランパ横浜農場で栽培されている「横濱レタス」

 12年8月には東日本大震災による大津波で壊滅的な被害を受けた岩手県陸前高田市にも進出。震災では津波で地面が塩を被ったため、露地を農地として使うことが難しくなったが、「ここでこそ農業をしなければ」(阿部隆昭社長)と、地元と協力してドーム形野菜工場の設置にこぎつけた。

 被災地では多くの畑や田んぼが使えなくなる中、地元産の農産品は人気が高いといい、地元の雇用の創出にも貢献した。真っ白なドームが沿岸部に立ち並ぶ景色は復興のシンボルにもなっている。

 ◆安定収入可能に

 現在、国内の農業従事者は高齢化し、廃業する農家も後を絶たない。また、露地での栽培は気候に左右されることから、収入も不安定だ。その点、野菜工場は計画的な生産が可能で、収入もある程度計算できるメリットがある。グランパはこうしたドーム形野菜工場の特性を生かし、「安定的に稼げる職業」として若者の参入も後押ししたい考えだ。研修制度などを通じて担い手育成にも挑んでいる。

 世界進出も視野に入れており、阿部社長は、今後、世界の人口が増加していくことに触れ、「温暖化や異常気象で安定して農業ができる場所が少なくなっている。食糧不足が起きる危険がある」と指摘する。

 その上で、「ドームを普及させることで安全な食べ物を安定供給することに大きな役割を果たせる」と語る。実際、砂漠化などで露地での農業が難しくなった中国、ロシア、中東から多くの視察があり、世界中で注目を集める。将来、ドーム形野菜工場が世界中で見られる日が来るかもしれない。(田中俊之)

                  ◇

【会社概要】グランパ

 ▽本社=横浜市中区不老町3-12 第3不二ビル ((電)045・663・7967)

 ▽設立=2004年9月

 ▽資本金=6億50万円

 ▽従業員=29人

 ▽売上高=13億6200万円(13年12月期)

 ▽事業内容=植物生産システムの開発や農産物の生産販売

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