≪インタビュー≫
□阿部隆昭社長
■次代を担う若者の育成に注力
--農業に興味を持ったきっかけは
「青森県出身なので農業はもともと身近だった。青森銀行の銀行員時代には農業関連の不良債権が多くあることを知り、農業は稼げないのか、何とかしないといけない、と思った。青森銀行の国際部部長として米国とヨーロッパに1年ずつ留学で行った際には、週末に現地の農業を見て歩いた。デリバティブ(金融派生商品)の勉強が目的だったのに、農業の方が面白くなり、いつかは自分で農業を手掛けてみたいと思っていた」
--初めての農業で苦労も多かったのでは
「最初は四角い野菜工場をつくったが、最初の4、5年は利益が出なかった。四角い工場は鉄骨を使っているので、日影ができてしまう。また、成長に応じて植え替える手間やスペースの無駄もあった。そこで開発したのが、ドーム形だった」
--ドーム形はどこから着想を得たのか
「まずデザインの基本である○(丸)△(三角)□(四角)を考えた。□と△はロスが出るので、○でどうにかできないかと考え、微調整を繰り返して4年かけて完成した。今後、さらに改良を加えていく」
--ドーム形工場は全国的に普及してきている
「近年の温暖化や異常気象で自然ばかりに頼る農業は難しい状況にある。これからどんどんドームが普及すれば、安全な食べ物を安定供給することに大きな役割を果たせると考えている」
--農業人口の高齢化が問題になっているが
「まずは若い人が農業に参入できる環境をつくらないといけない。露地での農業は収入が不安定だが、ドーム形の野菜工場であれば収入が計算できる。これからの農業を担う若い人を育成するため、農業を実際に体験してもらう宿泊施設をつくることも計画している」
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