【ITビジネス最前線】Google+は「緩やかな衰退」に向かうのか (2/4ページ)

2014.4.29 07:11

 グーグルプラスは、その核となるユーザー層が誰なのか見つけることができなかった。その他のソーシャルネットワークはもちろん、一般的にどんなサービスにおいてもユーザー属性が定まっているのが通常だ。フェイスブックはサービス開始当初、その利用を大学生に限定して、そこからとても緩やかなペースで拡張していった。そのため、フェイスブックには、ユーザーが最も価値を置く機能は何か理解する時間があった。

 一方、グーグルにその時間はなく、またもっと危険なことに他サービスとの組み込みを強要することで、グーグルのサービスに慣れたユーザーによってグーグルプラスに高い評価基準が設定されてしまった。グーグルプラスは結局、それに追いつくことができなかった。グーグルプラスはみんなを幸せにしようとしたものの、ソーシャルネットワークとしては、誰ひとり身内を幸せにできなかった。

 サービス横断の功罪

 しかし、プラットホームとして考えればグーグルプラスは多くの点で成功を収めたといえる。例えば、グーグルプラスの誕生までは、ユーザーがグーグルの全サービスを統一された方法で利用することができなかった。これは、グーグルが他社を買収することによって主要サービスを増やした結果だった。例えば、メールサービスの「Gmail」(ジーメール)と動画共有の「YouTube」(ユーチューブ)はかつて異なったログインシステムを持っていた。今では、グーグルプラスが両者の唯一の認証IDとして利用されている。

 何よりもユーザーの気に障ったのは、こうしたサービス横断型のグーグルプラスの組み込みだった。コアなユーチューブのユーザーが、動画にコメントをするためにはグーグルプラスのアカウントが必要だと言われるとひどく怒った。もちろん、この怒りは一時的なものだったが、それでもグーグルプラスのブランドを助けることにはならなかった。

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