記者会見する広瀬直己社長=30日午後、東京都千代田区の東京電力本店【拡大】
東京電力が30日発表した2014年3月期連結決算は、経常損益が1014億円の黒字(前期は3269億円の赤字)に転換した。経常黒字は11年3月期決算以来3年ぶり。電気料金値上げやコスト削減の効果で、経営目標に掲げていた「3年連続の経常赤字回避」を達成した。
売上高は前期比11.0%増の6兆6314億円、営業損益が1913億円の黒字(前期は2219億円の赤字)、最終損益は4386億円の黒字(同6852億円の赤字)。最終黒字は福島第1原発事故発生前の10年3月期以来4年ぶり。
値上げにより電気料収入は前期比10.1%増(単独ベース)。原発の稼働停止や円安の影響で燃料費が前期比1267億円増の2兆9152億円と膨らんだが、発電所の修繕先送りなどのコスト削減で黒字を確保した。
15年3月期は、原発の再稼働時期が見通せないため未定。広瀬直己社長は同日の会見で「できれば(再び)値上げしないで済むように、最大限のコストダウンをしていく」と述べた。