2014年3月期決算を発表する三菱UFJフィナンシャル・グループの平野信行社長=14日、東京・日本橋の日銀本店【拡大】
しかし、三井住友FGの宮田孝一社長は「戻り益は実力とはいえない」と言い切る。各行とも、本業である貸し出しを通じた収益確保には課題が残る。三井住友銀行は3月末の貸し出しが前年同月比で約3兆6000億円増えたが、うち海外の増加分が約3兆円。設備投資など国内の資金需要が伸びているわけではない。
日銀は世の中に出回るお金の量を2倍に増やす量的金融緩和政策を導入し、貸し出しの増加を狙う。だが、「期待ほど貸し出しの伸びには至っていない」(みずほFGの佐藤康博社長)。日銀に国債を売却して得たお金は貸し出しに回らず、多くが日銀の当座預金に積まれている状況だ。
さらに日銀の量的金融緩和で貸出金利が低下している影響もあり、景気が回復しているにもかかわらず利ざやの縮小が続く。三菱東京UFJ銀行の14年3月期の利ざやは1.07%と前期に比べ0.12ポイント低下。みずほ銀行も0.08ポイント、三井住友銀行も0.12ポイント低下した。