大人の秘密基地
窓際には、レクサスのフロントグリルでおなじみの「スピンドルグリル」と呼ばれるデザインで構成した格子を配置。陽光を間接的に採り込みつつ、さりげなくレクサス・ブランドの存在感をアピールする。書類や書籍を読みながら上質なコーヒーを静かに楽しむ場所として、ビジネスパーソンらの間で重宝しているようだった。
さらに奥へ進むと、コンセプトカーやデザイン性の高い家具など、空間全体を作品とする「アートインスタレーション」を展示した「ガレージ」というスペースがある。デザインは、国際的にも活躍するインテリアデザイナーの片山正通氏(Wonderwall INC.)が手掛けたという。レクサスという自動車のイメージから広がる文化やライフスタイルを発信する“大人の秘密基地”のような場所だった。壁には巨大なモニターがあり、芸術性の高い映像を流していた。
「せっかくなのでレクサスのコンセプトカーが見たい。どこに置いてあるのだろうか」。ふと店内を見回したが、この日は車両が一台もなかった。「展示企画の内容によっては、コンセプトカーをまったく置かない期間もある」と店舗スタッフ。期待していた車両は、海外のモーターショーに出展中ということだった。