■アトムは「アストロボーイ」 最近は日本版のまま放送も
ローカライズの歴史は、昭和38年に米国で放送されたアニメ「鉄腕アトム」にさかのぼる。登場人物の名前は米国風に、題名も「ASTRO BOY」(アストロボーイ)と変更された。このスタイルはその後踏襲され、「マッハGoGoGo」「マジンガーZ」など欧州やアジアで人気を博した多くのアニメで人物名が変更され、主題歌が現地の歌に差し替えられた。ただ、近年は海外のアニメファンから「本物」を求める声が高まっており、名前などが日本版のままで放送されるケースも多い。
ユニークなローカライズ例が、2012年にインドで放送された「忍者ハットリくん」だ。現地は停電が多いため、ハットリくんが自作の「伊賀流エレキテル発生箱」(ペダル付き足踏み式発電機)を使い、停電から復旧させるというエピソードが追加された。
日本動画協会によると、日本のアニメを海外展開する際に問題になっているのが、海外のアニメファンが勝手に字幕をつけてネットで違法配信すること。松本悟専務理事は「業界全体で対策を練らなければならない」と話している。