「ダントツ経営」をスローガンに掲げてきたコマツの坂根正弘相談役はこれまで、「代を重ねるごとに強くなる企業」を実現するための改革にさまざまなアプローチから取り組み、一時期の経営危機なども乗り越えてきた。将来、日本経済がより活性化し、競争力をつけるために重要な課題は何か。「環境・エネルギー問題」「岩盤規制」「地方主権」の3点に焦点を当て、自身の経験を踏まえた現状認識と未来への思いを聞いた。
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◆省エネ工場へ挑戦
《コマツが全社的に電力消費量の半減を目指す中、築40年超の建屋を更新するプロジェクトの第1弾として、生産性の2割アップを含めて年間電力消費量の9割削減を実現した新組立工場が、主力とする石川県小松市の粟津工場内に5月に完成し、稼働を始めた》
「会長だったときに発生した東日本大震災を機に、工場をどこまで省エネ化できるか挑戦してみようとの思いで、当時の野路(国夫)社長が検討してきたことが形になった」