◆鍵握るバイオマス
《エネルギーを考える場合、原発と向き合う必要がある》
「もちろん最大の問題だ。ただ、原発だけの議論をしている間に、この国は省エネ技術をどんどん失ってしまう。原発停止で電力コストが度を過ぎて上昇すると、電力多消費型産業は投資意欲を失うだろう」
《代替エネルギーをどう発展させるべきか。燃料に木質チップなどを使うバイオマスが鍵を握ると考えている》
「再生可能エネルギーといえば太陽光をまずイメージするが、ドイツの場合、再生可能エネの半分はバイオマスが占める。発電だけでなく、効率の良いボイラーによる木質チップの熱利用が普及している。これは森を元気にするためにも必要だ。コマツはいま、石川県の農業を支援している。農業の課題を解決しようすると林業にも手をつけねばならないと気付いた」
「国はいま、再生エネルギーに膨大なお金を使っているが、太陽光みたいに肝心な部分の仕事が海外に流出して、国内の経済や技術開発に寄与する部分が当初の期待より少ないものに使うより、バイオマスを活用する方がよほど国の経済を活性化するのではないか。林業といえば重労働みたいに思う向きもあるが、欧米の場合、まさにICT(情報通信技術)の世界といえる。そうならないと林業は若い人にとって魅力がない」