《省エネ建屋の成功事例は、他企業にも生かしてもらいたいという》
「官・民でベクトルはそれぞれ違うものの、現在の日本に最も必要なのは『トップダウンとボトムアップの融合』といえる。つまり、国はアベノミクスによってトップダウンを強力に推し進める方向に動き始めたが、今後は地方からのボトムアップによるミクロ・アプローチも必要だ。一方で、日本企業は現場の知恵と創意工夫で成長を遂げてきたが、長期デフレ化の今はトップダウンによるマクロ・アプローチが問われている」
「当社の場合、トップが電力削減や生産性向上を焦点にした国内工場への投資を決断したことで社員がやる気を出し、これまでにないような発想が出てきた。粟津工場の場合、建屋分も含めて9年で投資を回収できる。粟津の社員たちに『いったん白紙から考えてみろ』と指示して、これだけの結果が出た。しかも、多くのアイデアは若い人によるものだ」
「省エネ技術で世界一と自慢していた日本が、将来も世界一である保証はない。各社の古くからの主力工場が高い『現場力』を蓄積していたとしても、ゼロから考えた全く新しい投資が始まらない限り、省エネ技術も革新的なものは出てこない」