【底流】アルストム買収でうごめく日本企業 近く勃発するか再編第2幕 (3/4ページ)

2014.6.29 18:00

アルストムとの合弁に成功したGEのジェフ・イメルト会長兼最高経営責任者(後列中央)ら。三菱重工の宮永社長(左)は、戦略転換を強いられる(コラージュ、写真はロイター)

アルストムとの合弁に成功したGEのジェフ・イメルト会長兼最高経営責任者(後列中央)ら。三菱重工の宮永社長(左)は、戦略転換を強いられる(コラージュ、写真はロイター)【拡大】

 ただ、GEとアルストムのエネルギー関連事業は単純合算で5兆円規模となり、日本勢との差はさらに拡大する。三菱重工にとっては欧州進出の機会を失ったことに加え、アルストムが事業基盤を持つアフリカなど、今後の電力需要が高まる成長地域で競合することになる。単独での巻き返しは極めて難しい状況だ。

 それだけに市場では、「今回の買収を機に、三菱重工とシーメンスはより緊密な関係を構築したはずだ。アルストム以外の事業買収も水面下で交渉した可能性がある」との見方が根強い。三菱重工は買収失敗を受けた声明でこう強調した。

 「業界をリードする他の企業との提携も視野に入れ、引き続き事業の伸長を図っていく」

 再編は不可避

 今回、アルストム買収に直接関与はしなかった日立製作所だが、三菱日立パワーを通じて「パートナーとして(三菱重工と)連携して対応したい」(長沢克巳常務)と共同出資も視野に入れていた。三菱重工と同様に戦略の見直しは避けられない。さらに、日立が海外での事業強化を図る鉄道事業についても、アルストムとGEの連合が大きな障害になる。

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