アルストムとの合弁に成功したGEのジェフ・イメルト会長兼最高経営責任者(後列中央)ら。三菱重工の宮永社長(左)は、戦略転換を強いられる(コラージュ、写真はロイター)【拡大】
日立の鉄道事業を所管するアリステア・ドーマーグローバル最高経営責任者(CEO)は、「機会が来たら、素早く動ける準備が重要」とし、M&Aのチャンスをうかがいながら、海外展開拡大を狙う。
一方、東芝も参入機会をうかがった。原子力事業でGEと合弁する日立が、火力発電事業では三菱重工と合弁したことを受け、「GEは日立の対応をよく思っていないのではないか」(東芝幹部)とにらんだ。日立とGEの微妙な溝につけ込み、GEにアルストムの送配電機器事業の買収を提案する腹案だった。だがGEが合弁案に転じたことで、もくろみはついえた。
国内各社が強大なライバルとの競争にさらされる中で、クレディ・スイス証券の趙雲超アナリストは、「海外勢と対抗するために、事業別に補完しあう提携や再編はまだ続く」と分析する。世界の重電分野で国境を越えた業界再編の第二幕があくのは、そう遠くない。(那須慎一)