雇用人員判断DI(「過剰」から「不足」を引いた値)は全規模製造業の先行きでマイナス3。非製造業はマイナス20と、人員は大幅な不足超過だ。一部の牛丼チェーンでは、従業員不足で店舗を休業せざるを得ない状況に追い込まれた。
仕事があっても生産や販売が追いつかなければ、景気に悪影響を及ぼす。さらに総務省によれば、勤労者世帯の5月の実収入は、物価変動の影響を除いた実質で前年同月比4・6%減と、8カ月連続のマイナス。所得環境は、消費税増税分を含めた物価上昇に追いついていない。
輸出の回復遅れる
非製造業が先行きに慎重な見方を崩さない一方、大企業製造業の先行きは改善した。消費税増税の影響が大きい内需に対して、製造業は輸出の回復に期待を寄せているためだ。
大企業製造業の26年度の設備投資計画は12・7%増と、6月調査としては8年ぶりの高水準だった。輸出も、1・4%増やす計画だ。
だが、アジアの景気低迷などを背景に、足元の輸出は回復が遅れている。5月の貿易統計で輸出額は2・7%減。「輸出は次第に増加するが、伸びは緩慢にとどまる」(日本政策投資銀行の田中賢治経済調査室長)との見方は多い。景気回復は当面、内需に頼らざるを得ない状況だ。