国内LCC乱戦模様、運航面で課題 エアアジア日本再参入、5社体制に (2/3ページ)

2014.7.2 07:12

メディアからの撮影依頼に応じる楽天の三木谷浩史会長兼社長(左から3番目)、エアアジアのトニー・フェルナンデスCEO(右から4番目)ら=1日午後、東京都港区

メディアからの撮影依頼に応じる楽天の三木谷浩史会長兼社長(左から3番目)、エアアジアのトニー・フェルナンデスCEO(右から4番目)ら=1日午後、東京都港区【拡大】

 エアアジアはANAホールディングスと合弁の旧エアアジア・ジャパンでLCCを運航していたが、経営方針をめぐる対立や業績不振で昨年6月に合弁を解消し、日本市場から撤退。フェルナンデスCEOは「学んだのは、同じような考え方を持った人と一緒に(事業を)やるべきだということ」と語り、今回の異業種連合では同じ失敗は繰り返さないと自信を示した。

 新生エアアジア・ジャパンの拠点空港は最終選定中で、中部空港が有力視されている。野村証券の広兼賢治アナリストは「どれだけ新たなLCCの需要を生み出せるかが鍵となる。特にエアアジアが得意とするアジアと結ぶ国際線で魅力的な運賃の路線をどれだけ展開できるかが重要だ」と指摘する。

 一方、LCCをめぐっては、トラブルが相次いでいる。ピーチ・アビエーションやバニラ・エアは機長不足、ジェットスター・ジャパンは関西空港での機体整備の体制づくりの遅れで大量欠航を余儀なくされた。春秋航空日本も、当初は5月末が予定の就航時期を2度延期した。

「養成に取り組むとともに、グループ会社でのやりくりも検討している」

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