一方、上期の出荷量を約5%増の約4462万ケース(サントリー推計)と伸ばしたのが、缶チューハイなどのRTD(低アルコール飲料)製品だ。
キリンビールの「キリンチューハイ ビターズ」やアサヒの「辛口焼酎ハイボール」などの新製品が相次ぎ、いずれも年間販売計画を上方修正する売れ行きをみせた。
消費税増税を経て「購買行動のメリハリがさらに強まる」(アサヒビールの小路明善社長)と各社はみており、RTDの競争も激しくなりそうだ。
上期のビール類のメーカー別シェアは、アサヒが1ポイント増の38.1%で5年連続首位。キリンが1.9ポイント減の33.1%、サントリーが0.4ポイント増の15.5%、サッポロが0.5ポイント増の12.4%、オリオンビールは微増で0.9%だった。