スーパーのパック商品コーナー。食品・小売各社は「小容量サイズ」の品ぞろえを増やしている=大阪府豊中市【拡大】
小売り側がメーカーに小容量化を働きかける例も目立つ。コンビニエンスストア大手のセブン-イレブン・ジャパンは、カンロやUHA味覚糖など3社と連携し、袋入りキャンディーの内容量を半分にした限定商品を売り出した。ファミリーマートはオフィス街などの店舗で「食べきりサイズ」専用コーナーを設け、不二家のクッキー「カントリーマアム」の1枚入り(54円)などを展開している。さまざまな味を少しずつ楽しめることから、働く女性の職場でのおやつ用などとして売れ行きは好調という。
コンビニ各社はプライベートブランド(自主企画、PB)商品の拡充を進めており、陳列スペースの争奪戦は激しさを増している。そのため、メーカー側が店に並べやすい小さいサイズ商品を提案し、販路を確保する動きも強まりそうだ。