空の玄関口・羽田空港に近い天王洲アイル地区(品川区)には、ベンチャー投資のサムライインキュベートが本社を構える。地元地権者の寺田倉庫のビルに共用オフィスを開設。約100人の起業家が出入りする。
サムライインキュベートの榊原健太郎CEO(最高経営責任者)の思いは、「世界中の有力な起業家が天王洲アイル地区に集まって、ベンチャーの一大拠点になること」。交通の利便性が大きな武器だ。
有力ベンチャーを主要テナントに想定したオフィスビルの開発も進む。サンケイビルが参入した、中規模サイズで高付加価値型のオフィスビル「S-GATE(エス ゲート)」事業もその一つだ。
■成長企業の集積、経済起爆剤に
サンケイビルが事業に参入したきっかけは数年前、大手町(東京都千代田区)にある東京サンケイビルに空室が発生したときのことだ。成長企業を呼び込みたいという考えからIT(情報技術)系に声をかけたところ、「大手町はピンとこない」「雰囲気がおじさん的な印象が強い」との反応だった。「ビジネス街の一等地だったのに…」。関係者のプライドは傷つけられた。