あなたは自分の借りた住宅ローン金利が何%だったか覚えているだろうか? すでに低金利の時期だった、と思い込んでいる人も多いかもしれないが、たとえば5年前の2009年と今とでは、「フラット35」の金利は1.5%以上違う。借り換えについて、一度検討してみよう。
「フラット35」が最低水準。景気回復で金利上昇懸念
「全期間固定金利型『フラット35』の3月の金利が1・7%台と過去最低でした。住宅ローン金利は今が最低水準です」とは、住宅ジャーナリストの山下和之さん。「銀行でも3年固定金利型が0・5%などのキャンペーン金利を設定し、顧客獲得に躍起でした」とファイナンシャル・プランナーの中村宏さんも金利の安さを強調する。「今が最後の住宅ローン借り換え時期かもしれません。景気が今後回復していけば、金利上昇の可能性もあります」とファインナンシャル・プランナーの竹下さくらさんもアドバイス。借り換えノウハウを検証しよう。
借り換え効果を発揮する3つの条件をチェック
住宅ローンの「借り換え」とは、現在借りている住宅ローンを一括返済して、新しいローンを組み直すこと。たとえば、金利3%、返済期間35年で3000万円の借り入れをした人がいるとする。これを5年後に1%の住宅ローンに借り換えると、毎月の返済額が約11万5000円から8万8000円になり、総返済額は約987万円も減る。「新しい住宅ローンに切り替えるだけで、返済額がグッと減り、返済総額もかなり少なくできるという点で、最も効果の高い節約テクニックといえるでしょう」(山下さん)