“異次元”の強気どこまで貫くか 「物価上昇2%」にエコノミスト懐疑 (4/5ページ)

2014.8.2 07:30

  • 日銀による物価上昇率2%を2年(2015年3~4月)で達成できるか

 これに対し、みずほ証券の上野泰也・チーフマーケットエコノミストは「0.9%ぐらいまで落ち込むと思う」と指摘。それが現実のものとなれば、「そこからV字回復するというのは非現実的」(上野氏)とする。

 黒田氏には追加緩和というカードがある。ただ、現時点ではあくまで強気のため、市場では「年内の追加緩和を見送る可能性は8割」(宮前氏)などと、1%をギリギリ割り込むぐらいでは追加緩和はしないとみられている。

 追加緩和に踏み切れば、「効果がなかった場合の失望感はより大きくなってしまう」(都銀大手)という事情もあるため、軽々にはカードを切らず、「期限を曖昧にして現在の緩和策を続けるのではないか」と宮前氏は分析する。

 実際、黒田総裁は今春、「14年度の終わり頃から15年度にかけて」としてきた2%の到達時期について、「15年度を中心」と幅を持たせた表現に変えた。

 こうした微修正で市場をコントロールし続けることができるか。「今後数カ月で日本経済に好転の兆しが見えなければ、アベノミクスと日銀の量的緩和策は失敗したと判断できる」(中国の経済日報)という見方が広がる前に“サプライズ緩和”に踏み切る可能性も否定はできない。黒田総裁は1日、都内での講演で「必要となれば、躊躇(ちゅうちょ)なく調整を行う」と強調した。(藤原章裕)

今後の景気を注意深く点検する考えを示した

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。