ラジオと同様に音楽雑誌も曲がり角を迎え、事業の多角化に乗りだしている。1972年に創刊したロッキング・オン(東京都渋谷区)は、2000年に始めたイベント「ロック・イン・ジャパン」を軸にアパレルやグルメにも事業を広げる。
「全て音楽ビジネスから派生した」と山崎洋一郎常務は話す。ライブ会場で売るTシャツなどを扱うためにアパレル業に進出。会場での飲食サービスの工夫がグルメ関連のイベント「まんパク」につながった。
もっとも主軸はあくまで情報の発信。「情報過多の時代だからこそ、良い音楽を推薦するという創刊時の役割が再び求められている。ただ紙媒体に明るい未来があるとは思えず、収益を多角的に確保しながらウェブへの移行も考えたい」(山崎氏)