大幅刷新が決定した11年、全車種を減税対象車とすることに加え、まずは営業マンが実際にプロボックス、サクシードをどう利用しているのかの利用実態を把握することから始まった。
取引先の部品メーカーやセールス業、建設業、個人商店など70~80社の営業車を調べた結果、分かったのは車内が乱雑になりやすいということだった。
ドアに付くポケットは、書類を収納することを想定して付けられたが、実際は「雨が降っているとドアの開閉時に書類がぬれるため、ゴミ入れとしてしか使われていなかった」(岩月明主幹)。コインホルダーも、「上司から『外からみえる場所にあるので、置いておくと盗まれる。別に管理するように』などとして利用されていない」(岩月主幹)ことも分かった。
今回の大幅刷新に際しては、こうした実際の営業マンなどの利用実態を細かく把握し、「使う人目線でのクルマづくりを目指した」(下村主査)という。