男性用のスキンケア商品の需要拡大に向け、皮膚や肌のケアへの関心を高めてユーザーを取り込もうとする取り組みを化粧品各社が強化している。化粧品市場全体が頭打ち状態の中で、伸び続ける男性向け商品で収益を底上げしようという考えだ。
データで納得促す
「もっと肌に気を配らないといけないな」。化粧品大手のファンケルが東京・銀座に構える旗艦店で肌のチェックを受けた30代男性は、こんな感想を漏らした。
ファンケルは「未来肌研究室」と名付けたコーナーを店内に設け、肌の状態を調べてアドバイスをするサービスなどを展開。有料の「角層バイオマーカー測定」では肌の内部に含まれるタンパク質を5種類に分け、含有量を検出。データで示すことで、男性にも受け入れられやすい面があるという。
検査を受ける男性はまだ多くはないが、ファンケル総合研究所の副所長を務める松熊祥子執行役員は「男性の肌は実は荒れやすく、しみやしわの兆候も早く出やすいので、肌を保護する必要性を啓蒙(けいもう)したい」と話す。