転身先について、片山氏は「機械同士が通信で情報をやりとりして高度に制御する『M2M』(MtoM=マシン・ツー・マシンの略)に向かっている時代。機械の動力となるモーターの世界トップメーカーの日本電産だから選んだ」と説明した。
その上で「10年前、誰もここまで普及すると思われていなかった液晶テレビやスマートフォン(高機能携帯電話)をつくってきた。日本電産でみなさんが予想できないようなものをつくる」と熱っぽく語った。
日本電産の他力活用術
日本電産は、創業者の永守社長のリーダーシップと判断力で成長し、一代で精密小型モーター世界最大手にのしあがった。技術力のある企業のM&A(企業の合併・買収)を繰り返し、技術を取り込むと同時にコストを削減。生産効率を上げてきたことが成長の原動力となっており、平成26年3月期の連結売上高は約8750億円に上る。