カルロス・ゴーン社長率いる日産自動車から、主要幹部が相次いで去っている。日産ではゴーン氏の右腕だったアンディ・パーマー副社長が英高級車メーカー、アストン・マーチンの最高経営責任者(CEO)へ転身した。欧米企業では競合他社への移籍は珍しくないとはいえ、腹心の相次ぐ流出は在任15年目を迎えたゴーン体制を揺るがしている。(田辺裕晶)
商品企画の責任者として記者会見に出るなど、日産の「顔」として活躍していたパーマー氏。今月2日の発表当日に退社を知った社員も多く、社内に動揺が広がった。
日産の資本提携先である仏ルノーは、4月の株主総会でゴーンCEOの取締役再任を了承した。任期は4年で、少なくとも肝いりの日産中期経営計画が終了する平成29年3月期まで、両社のトップを続けるとみられている。
引き抜き連鎖
それはゴーン氏の後継候補にとって、経営トップに立つチャンスが遠ざかったことを意味する。日産社員は「このままいてもトップに立てないと見切りをつけたのだろう」と指摘する。