パーマー氏に加え、高級車部門「インフィニティ」の責任者だったヨハン・ダ・ネイシン氏が米ゼネラル・モーターズ(GM)の高級車部門「キャデラック」トップになるなど、3人の主要幹部が今年に入り日産を去った。
ルノーのナンバー2だったカルロス・タバレス最高執行責任者(COO)も4月、仏プジョー・シトロエン・グループ(PSA)CEOに就任した。
「実力がある経営者ほどナンバー2には満足できない」(アナリスト)だけに、経営難の日産をよみがえらせた“カリスマ”の長期政権が逆に人材流出を招いているとみる向きは多い。
また、日産は日本で最も経営陣のグローバル化が進んだ企業の一つ。他社から引き抜いてきた幹部も多く、51人いる執行役員のうち17人を外国人が占める。ある日産幹部は「プロの経営者を海外から集めてきたために、逆にヘッドハンティングされやすくなっている」と説明する。
実際、GMに移ったダ・ネイシン氏は、2年前に独アウディから日産に移ってきた。大手自動車メーカーでは即戦力となる幹部の引き抜き合戦が加速しており、日産も仕掛けた分だけやり返された形だ。
低い役員報酬
また、言語の壁や生活習慣の違いから、日本で生活する外国人経営者やその家族が感じるストレスは小さくない。