英国出身のパーマー氏は英ローバーグループから日産に移り、日本での生活は10年以上に及んだ。自動車大手幹部は「故郷の高級車メーカートップの地位は魅力的だったのだろう」と指摘する。
ゴーン氏自身は幹部の流出について、「海外企業に比べ役員報酬が低いため(人材の)草刈り場になっている」と説明する。9億9500万円(26年3月期)に上る自身の年収に理解を求める際の“決まり文句”でもあるが、海外の同業他社に比べ幹部の報酬レベルが低いのも事実だ。
とはいえ、円安下で業績好調な日本の自動車各社の中にあって日産の業績は伸び悩んでおり、幹部の報酬上積みに対する社内外の視線は厳しい。日産幹部は「報酬だけでなく、仕事に満足できているかなど幹部のやる気を維持する対策も考える必要がある」と話している。