資生堂は9日、マーケティングの専門家を育成する企業内アカデミー(教育機関)を設立したと発表した。4月に就任した魚谷雅彦社長の経営改革の一環。マーケティング部門担当者約400人らを対象に順次開講し、ブランド戦略の強化を目指す。
アカデミーは管理職クラスが対象の「アドバンス」、部門担当者の「ベーシック」、美容や技術部門も含めた全社員に各事業所が開くセミナーの3コースを設定する。12月から本格的に開講するアドバンスは約100人が5組各20人に分かれ、研修所で9日間前後の講義や議論を行い、顧客視点の発想や提案力などを身につける。魚谷社長も学長として指南する。
資生堂は10月に、主力の「エリクシール」など各ブランドの研究開発から生産、販売、損益管理まで一貫して担当する「ブランドマネージャー制度」を導入する予定。このため魚谷社長は外部からマーケティング経験者約100人を採用する方針だが、アカデミーの設置により社内でもブランドマネージャーを育成していく。