シャープのお茶メーカー「ヘルシオお茶プレッソ」。今月10日には本体カラーが赤色の新モデルも発売した■■キャプション■■シャープのお茶メーカー「ヘルシオお茶プレッソ」。本体カラーが赤色の新モデルも発売した【拡大】
そこで茶道に習い、茶葉をひいて、お湯を沸かし、お茶をたてる工程が1つになったお茶メーカーの開発を考えた。粉末なら茶葉の栄養を丸ごと摂取できる。健康訴求のヘルシオブランドに見合った存在感を発揮できるというわけだ。
苦労したのは、茶葉をきめ細かくひく臼の開発だ。 抹茶作りに使う石臼の溝の形状をヒントに、セラミック製の臼を考案した。だが、自動回転に合う大きさや溝の深さといった形状技術は手探り。「臼の回転が速すぎると熱で栄養成分が損なわれるし、ゆっくりすぎても駄目。利用する人を待たせない2分以内に理想の粉末を作り出せるよう溝の形状をどうするか。試行錯誤が続いた」(技術担当の吉留彰宏・新規事業推進プロジェクトチーム係長)。試作を繰り返す地道な努力を重ね、臼が完成し量産化にめどがたったのは発売直前の26年3月のことだった。