代走だけに、これまでの電光看板と違って夜に光ることはないが、綾瀬さんの存在感は周囲の派手な看板に比べても遜色がない。早くも“道頓堀の顔”の風格を漂わせている。
ただ、この工事幕は新看板が完成するまでの1カ月程度の期間限定だ。グリコの担当者は、「看板の工事期間中でも、道頓堀にお越しいただいた方に楽しんでもらえるように企画した」と説明する。
代走抜擢の理由
綾瀬さんは平成19年からグリコの主力アイス「ジャイアントコーン」のイメージキャラクターを務めている。7年も起用され続けているのは、「綾瀬さんが男女を問わず好感度が高い」(業界関係者)ことが理由で、グリコのPRにうってつけの存在となっている。
こうした背景から、綾瀬さんを看板のランナーに抜擢(ばってき)することが決まった。ランナーはこれまで男性だったが、女性は初めて。加えて、おなじみのイラストではなく生身の人間を幕にプリントすることで、「いつもとは違うという意外性を打ち出す」(グリコ担当者)狙いもあった。