ただ、綾瀬さんのランナーとしての“エントリー”はこれが初めてではない。
埼玉県北本市で24年、グリコの工場見学施設「グリコピア・イースト」がオープンした際のセレモニーで、綾瀬さんは施設内の大きなランナーのオブジェをバックに同じポースを披露していた。これがあまりにも「キマっていた」(関係者)ことが、今回の工事幕での起用の伏線になったとみられている。
6代目しのぐ存在感
グリコの電光看板は昭和10年に初代が登場。それから約80年にわたり戦前、戦後、高度成長期やバブル経済崩壊など、それぞれの時代を見守ってきた。老朽化などの理由で8月17日に消灯した5代目は平成15年に大阪市民が親しみ、景観的にも優れた建物として「大阪市指定景観形成物」に指定。いまや誰もが認める大阪の名物看板ともいえる存在だ。
そんなグリコ看板は、これまでいろいろな顔をみせてきた。サッカーワールドカップ(W杯)が日本と韓国で開催された14年には、ランナーが日本代表のユニホームに“着替え”。15年にはリーグ優勝した阪神タイガース仕様となった。綾瀬さんの起用にもそんな遊び心がうかがえる。