世界的な映画のひのき舞台に、日本のアニメーション作品が出品されること自体は珍しい話ではない。最近でもアメリカの第86回アカデミー賞に、宮崎駿監督の「風立ちぬ」や森田修平監督「九十九」がノミネートされている。水江監督自身も2011年のベネチア国際映画祭に「MODERN.No2」という作品で参加した経験がある。
ただ、宮崎監督のような商業的な作品と違い、水江監督が手掛けるアート作品を思わせるインディペンデント・アニメーションを継続的に制作し、映画祭で評価を得るのは資金面で困難が伴う。まして海外の映画祭となると費用はさらにかさむ。
そこに窓口として開かれたのが、「キックスターター」のようなクラウドファンディングの仕組みだった。これを利用すれば、日本国内だけでは難しい資金集めを世界規模で行える。結果、見事にプロジェクトを軌道に乗せ、作品をベルリンに乗り込んだ「WONDER」を含め、実力はありながら認知度がそれほどない“メイド・イン・ジャパン”のクリエーターや作品にとり、クラウドファンディングは世界に打って出る上で大きな“武器”となっている。
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