9月下旬には手軽に持ち運び可能なモバイルインクジェットプリンター市場にも参入。同様の製品では最小・最軽量を実現した。キヤノンと日本ヒューレット・パッカード(HP)の2強が同市場を握るが、「今年度内に5割のシェアを握る」(エプソン販売)と意気込む。
ウエアラブル端末にも取り組む。眼鏡型でスマートフォンの動画などを外出先で楽しめる「モベリオ」を発売した。腕時計型の新機種投入も予定する。
長期的な育成必要
ヒットの連続で勢いづく同社だが、課題もある。人気が高まるインクジェットのビジネス複合機は、「キヤノンなども参入しており、競合への対応が課題となる」(JPモルガン証券の森山久史シニアアナリスト)。また、ウエアラブル端末など新規事業はリスクも少なくなく「長期的に育成する必要がある」(同)。業績は伸びているが目標とする営業利益率10%達成は道半ばだ。インクジェットや独自の光学技術を活用した差別化戦略をさらに加速できるか。エプソンの挑戦は続く。(那須慎一)