一方で、L-BSF型など裏面に層を作る太陽電池の発電容量は20年に現行の10倍になる4万5000メガワットを超え、主流になる見込み。汎用品の生産ラインが活用できることもあって、「製造が簡単なL-BSF型が現行の汎用品を置き換えていく構図になる」とみている。
17年に商用販売開始
帝人は既に、この手法でドイツの研究機関、フラウンホーファーISEと6インチ四方のL-BSF型の太陽電池を共同開発し、変換効率の向上を実証。他の国内外の太陽電池メーカーとも共同開発を進めており、17年に商用販売を始める計画だ。
帝人は、太陽電池パネルの裏面を保護するバックシートなどを生産してきたが、今回の成果を契機にナノグラム社と取り組むプリンタブル・エレクトロニクス(印刷手法を用いた電子部品)分野の開発を加速させる方針。ナノグラムシリコンペーストを中核材料として、柔軟に変形するフレキシブルディスプレーなどへの使用が想定される半導体分野でも生かしていく考えだ。
城氏は「L-BSF型の製造手法としては最適なものができたのでメーカーに提案していきたい。ナノグラムシリコンペーストは太陽電池以外にも用途を広げ、早期に100億円の売り上げを目指す」という。(会田聡)