【物流イノベーション】日本郵便の挑戦(2-2) (1/4ページ)

2014.10.15 05:00

世羅元啓氏

世羅元啓氏【拡大】

  • アイ・エヌ・ティ代表取締役の渋田さん
  • リターンパックの作業風景

 □リターンパック 同一サイズのボックスで仕分け、収納が簡単

 ■回収物流サービスで顧客の負担低減

 日本郵便は、「リターンパック」を活用した新しい回収物流サービスを今年5月末から開始した。リターンパックとは、往路は小さく折りたたみ「ゆうメール」として送付でき、復路は箱を組み立てて荷物を入れ「着払いゆうパック」として送り返せる仕組み。リターンパックを法人向けに提供することで、返品受付や商品交換など回収物流に大きく貢献できる日本郵便の新サービスだ。

 例えば、インターネットで顧客から商品などの回収依頼があれば、それを受けた企業は顧客からの住所情報をもとに印字ソフトを使用して着払い伝票を作成。それをリターンパックの専用箱に貼り付け、送付先と送り主の部分だけくり抜かれた蓋をして送付する。受け取った顧客は、箱を組み立て中に返品などの商品を入れ、郵便局、提携コンビニに持ち込むだけ。

 往路は縦21センチ、横30センチ、高さ2センチのコンパクトなサイズなので郵便受けに入り、ゆうメールなので低料金で送付することが可能。組み立てると高さが9センチまで拡大するので、書籍や電子機器など多様な商品の回収などに威力を発揮する。企業側も同一サイズの箱で送られてくるので、仕分け作業などがスムーズにできると評価している。

 郵便・物流営業部の世羅元啓課長は「実質的に6月からのスタートですが9月までの4カ月で70件の企業に4万5000個のリターンパック専用箱を提供しました。毎月、着実に利用者数が伸びています」と好調だという。日本郵便が全国に保有する2万4000の郵便局のネットワークがフル活用できる迅速対応と、顧客に手間や送料負担をさせたくない企業ニーズなどが、回収物流を必要とする中小企業などに受け入れられている。

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