「自分たちで企画、運営できる仕事を立ち上げたいと考え、2年前にビデオテープからDVDにダビングする新事業を開始しました」と代表取締役の渋田昌和氏は語る。中高年の家庭には、子供たちの成長を撮影したビデオテープが多く残されているが、古いビデオテープを再生できる機材も少なくなり、DVDが主流となった現在、貴重な思い出を映し出すことができない。ネットで受け付け、DVDにダビングして送り返すビジネスは有望な市場になると判断した。
依頼してくるビデオの本数は1件あたり平均8本。そこで、これならば送料を無料にできるのではと考え、4本以上のダビング依頼は送料完全無料化にした。
ただ、地域ごとに料金が違う煩雑さや、集配時の対応の悪さ、顧客ごとに異なる箱のサイズなどがネックだった。今年の春、日本郵便のリターンパックの話を聞き、サービス開始とほぼ同時期に他の運送会社から切り替えたという。
「顧客の負担をできるだけ軽減したいと考えていましたので、小さくたたんで送り、VHSテープなら9本まで入るサイズになるのは便利です。わざわざ箱を用意しなくても済みますし、送られてきたリターンパックを棚に入れておくのもサイズが同じだから便利。使い勝手がいいサービスです。料金も一律だし、やはり配送品質もいい」と渋田代表は、リターンパックに替えてから、他社とのサービスの違いを改めて感じたという。
手軽さと低料金、ダビング品質などが評価され、リピート客も増え始めた。現在は月に約3000本の依頼があり、リターンパックは200個程度を利用している。今後は、古い写真などをスキャンしてDVDに記録させるサービスにも力を入れていく方針で、これもリターンパックを活用していくとしている。