生保6社の2014年度下期の運用計画【拡大】
生命保険会社が外国債券の運用を増やす動きに拍車がかかってきた。21日までに出そろった生保6社の2014年度下期の運用計画では、日本生命保険など4社が外債を積み増す方針を示した。国内で超低金利が続き、従来の国内債券一辺倒の運用では利回りを確保できなくなっているためだ。
日生のほか、太陽生命保険、大同生命保険、三井生命保険が外債運用の配分を増やす。日生の佐藤和夫財務企画部長は21日の会見で「足元の低金利が続けば、国内債を控え、外債に投資せざるを得ない」と強調した。
日銀の量的・質的金融緩和の影響で10年物国債利回りは0.5%、20年物でも1.3%程度の低水準にとどまる。一方、生保が契約者に約束する利回りは2%台で、国内債だけの運用では必要な利回りを確保できない。運用利回りを高めるため、10年物利回りが2%強の米国債などでの運用を増やしている。