生保6社の2014年度下期の運用計画【拡大】
下期の外債運用を横ばいとした住友生命保険と富国生命保険は、金利動向に対する不透明感から「上期に(下期分も)前倒しで外債を購入した」(住生の松本巌運用企画部長)。下期は海外金利の動向を見極めつつ外債投資を上期より慎重に行う。
一方、下期に国内債を増やすのは日生、住生、三井生。景気回復で徐々に金利が上昇することを前提にしており、3社は年度末の10年国債金利の中心値を0.6~0.8%と想定する。金利が上がらず、米国の量的緩和縮小で日米の金利差が拡大すれば、外債シフトをさらに加速する公算が大きい。
また日生や住生は環境やインフラ、企業の新興国進出といった成長分野への投融資を拡大。新たな有望投資先の開拓を急いでいる。