再生エネの発電設備は、制度開始から今年3月末までに約900万キロワット分の稼働が始まり、このうち9割超を買い取り価格の高い太陽光発電が占める。特に九州は土地のコストが比較的安く、日照時間が長いことから太陽光の導入申請が集中した。
国民負担の問題も大きい。経産省の試算によると、この2年間に認定した再生エネの設備が全て稼働したと仮定すると、買い取り総額が現状の約4倍にあたる2兆7018億円に膨らむ。買い取り費用は電力会社が家庭や企業の電気代に上乗せして回収しているため、標準家庭で1年当たりの負担額は現在の約2700円から1万1000円余りに跳ね上がる計算だ。
送電網増強など検討
既に経産省は制度の見直しに向けた議論に乗り出した。導入される再生エネが太陽光に偏重している現状を解消するため、地熱や風力などをいかに拡大させるかが課題となる。年内に一定の結論をまとめ、年明けをめどに始まる15年度の買い取り価格の議論に反映させる方針だ。