NECが30日発表した9月中間連結決算は、最終利益が124億円と、2年ぶりの黒字決算となった。通信インフラや産業用など民需関係が前年同期を下回ったが、官需関係がこれをカバーした。
売上高は4.2%減の1兆3248億円、営業利益は57倍の215億円とした。NECビッグローブや携帯電話関連子会社の売却により、減収となった。
最終益350億円などをめざす通期業績予想は据え置いた。会見した川島勇・最高財務責任者(CFO)は企業のIT投資の状況について、「ビッグデータなど先進技術に関心があるものの、少し慎重で、受注まで時間がかかるケースが増えている」と語った。